民主が温暖化対策基本法案の骨子
温室効果ガスを25%超削減、民主が温暖化対策基本法案の骨子
(2008年5月21日20時15分 読売新聞)
民主党は21日の「次の内閣」の会合で、温室効果ガス排出量の日本の中期的な削減目標を「2020年までに1990年比25%超削減する」と明記した「地球温暖化対策基本法案」の要綱骨子案を了承した。近く参院へ法案を提出する方針だ。
骨子案には、長期目標として、2050年までのできるだけ早い時期に、1990年と比べて「60%超削減する」という数値目標も明記した。政府は長期的な削減目標を「現状より60~80%削減」とする案で調整しているが、削減の基準となる年がいつなのか明確になっていない。民主党案は基準年を90年と明確化することで、数値目標に具体性を持たせる狙いがある。
このほか、国に削減目標を達成するための基本計画の策定を義務付けたほか、<1>企業間で温室効果ガスの排出権を取引できる制度を2010年度から実施<2>温室効果ガスの排出抑制を目的に、CO2の排出量などに応じて課税する地球温暖化対策税の創設<3>温室効果ガスを大幅に削減できる新エネルギー利用促進のための財政・税制上の措置実施――などを盛り込んだ。
(2008年5月21日20時15分 読売新聞)