「くるるん米」まもなく収穫

「くるるん」で生産した有機質や微量成分を豊富に含んだバイオガス液肥「くるっ肥」で栽培中の「くるるん米」は、現在順調に生育しており、まもなく収穫の時を迎えます。

5月に「くるっ肥」を散布した56haのうち46haのほ場では、福岡県減農薬減化学肥料栽培基準を満たす栽培方法での取り組みを行っており、大木町産のブランド米「環のめぐみ」が誕生する見込みです。

町民の皆さんが分別した生ゴミが、安全でおいしいお米になって帰ってきます。

町民の皆さんには今年も低価格での販売を予定していますので、ぜひご賞味ください。

くるっ肥を使って米づくりをする中村勝さん(前牟田東区)

「くるるん米は元気に育っています。」

「くるっ肥」普通肥料登録完了

おおき循環センターから発生するメタン発酵消火液(有機液体肥料)の普通肥料登録が6月11日完了しました。その名も「くるっ肥」

これで市販の肥料と同じ扱いとなり、定期的な成分分析を行って安全性を確保する一方、販売することも可能となりました。

しかし、当分の間は、できるだけ多くの皆さんに「くるっ肥」を試していただきたいので、大木町にお住まいの方は無料とさせていただきます。循環センターでお分けしていますので、ぜひご活用ください。

バイオガス液肥活用シンポジューム

5月7日、環境学習室で「バイオガス液肥活用シンポジューム」を開催しました。

当日は、バイオガス液肥利用の第一人者である埼玉県小川町の桑原衛さんによる「液肥利用技術の講演」と、九州大学大学院農学研究院の山川武夫准教授による「大木町との液肥利用共同研究報告」があり、各分野から集まった30数名の参加者は、熱心に耳を傾けていました。

桑原さんの、「バイオガス液肥はビタミン類等微量要素が豊富で、苗の生育時期に散布すれば根の発育が旺盛になり、ひいては増収につながる。」との話に、くるるんで生産される液肥の幅広い可能性を感じることができました。

また、山川准教授は、「液肥の散布技術を高めれば、化学肥料とそん色なく栽培ができる。有機態窒素が徐々に分解するため、元肥一本での栽培も可能性がある。」とデータを示しながら報告いただきました。

現在、くるるんで生産される液肥“くるっ肥”は、普通肥料登録申請を行っています。登録後も定期的な成分分析を行っていきますので、安心してご利用ください。

また、近々循環センターに“くるっ肥スタンド”(無料)をオープン予定です。

↑ 桑原 衛 氏 (NPO法人小川町風土活用センター代表理事)

↑ 山川武夫 氏 (九州大学大学院農学研究院准教授)

液肥を活用する

液肥を活用する

■液肥の特徴
◎アミノ酸や植物ホルモン等、植物の活性に関わる微量要素や種々の有機酸を豊富に含み、肥料分(N、P、K)も豊富。

■年間約6000tの液肥生産を予定 (半年分貯留)
◎水稲・麦など土地利用型の作物に使用。
  ・水稲・麦  5t/10a
  ・散布面積 それぞれ約50ha

◎液肥散布車や流し肥え方式による散布

■液肥利用の課題
◎貯留と運搬・施肥方法の検討
◎成分調整と栽培技術(施肥基準など)の確立
◎臭い対策等の検討

食品成分表にみるピーマンの質の低下

『食品成分数』2訂(’54)~5訂(’01) 女子栄養大出版部より
※食べられる部分の100gあたりの成分値

1954年は「堆肥」だけで栽培していましたが、栄養価がこんなに違います。
それ以降は化学肥料と農薬が使われ始めました。

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野菜の栄養価の変化

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台所と土と野菜の新たな関係

液肥成分予測(堆肥と化学肥料の中間の性質)

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水稲栽培試験 九州大学との共同研究

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有害物質の含有予測

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液肥散布車による散布状況

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