米大統領選3候補、排出権取引に前向き・米、温暖化対策転換へ
【ワシントン=藤井一明】米国の地球温暖化対策が来年の大統領交代で大きく変わる見通しが強まってきた。大統領選で有力候補の共和党のマケイン、民主党のオバマ、クリントンの3上院議員はブッシュ大統領が否定してきた排出権取引の導入で足並みをそろえ、温暖化ガスの削減目標にも前向きだ。3人の誰が大統領になるにしても、国レベルでの排出権取引の受け入れで態度を明確にしていない日本は難しい立場に立たされそうだ。
米国が方針転換すれば「ポスト京都議定書」と呼ぶ国際的な枠組み作りに追い風となる。米国はクリントン政権で京都議定書に署名したが、その後、ブッシュ政権に代わり批准を拒否してきた。(07:04) 日経ネット