掛川市が官民一丸で温暖化防止(中日新聞)
掛川市が官民一丸で温暖化防止 計画策定し温室ガス減へ数値目標
2008年4月4日
掛川市は3日、市役所だけでなく商店、工場なども含め市域全体から排出される温室効果ガスの削減を目指した地球温暖化対策の地域推進計画「かけがわ“地球との約束”行動計画」を策定したと発表した。県によると、県内市町で地域推進計画を策定したのは、現時点では静岡市と掛川市だけという。 (楯三紀男)
推進計画は、現状では2012年度で207万1000トンになると予想される温室効果ガス排出量(CO2換算)を、26万1000トン削減して181万トンとする内容。基準となる05年度との比較では、2%増の水準に抑制する。
京都議定書では08-12年度に「1990年度より6%削減」と掲げられているが、掛川市の場合、企業進出や活発な産業活動により、90年度に比べ既に約2倍にまで増加している。推進計画では、消灯や冷暖房温度の見直し、企業の省エネ機器導入など「便利すぎず、不便を感じない程度で達成可能」(同市)な目標にしたという。
市では目標を達成するため、家庭では「みんなで広げよう地球環境の環プロジェクト」、廃棄物を対象にした「ごみ減量大作戦」、学校対象の「エコ・スクールプロジェクト」、事業者対象の「STOP温暖化パートナーシップ協定」-など、7つを重点施策に掲げた。
戸塚進也市長は「レジ袋削減などで環境大臣表彰を受け、ほかにもできることはあると実感した。企業や住民とともに取り組む。そのために市内各地で徹底して説明会を開きたい」と目標達成に意欲をみせた。