ストップ温暖化全国大会 日田市が環境都市賞(西日本新聞)

ストップ温暖化全国大会 日田市が環境都市賞 全市的な取り組み評価

環境省が主催する「ストップ温暖化『一村一品』大作戦全国大会2008」がこのほど東京都内で開かれ、日田市が特別賞の「環境都市賞」を受賞した。生ごみ発電施設「バイオマス資源化センター」(同市山田原)や小中学校での環境教育など市民一人一人が全市的に取り組む姿勢が評価された。

大会は、温暖化防止への取り組みを地方から広めようと初めて開催された。全国から1074件の応募があり、都道府県予選を通過した自治体や企業、学校など47代表が取り組みを発表。審査とWEB投票の結果、日田市の「環境都市日本一をめざす取り組み」が入賞した。

「バイオマス資源化センター」は2006年4月に稼働。市域の生ごみ、家畜排せつ物、排水の汚泥、焼酎かすを集めて発酵させ、たい肥や液肥にする過程で生じるメタンガスで発電している。年間で約5300トン分の二酸化炭素の削減になるという。2000年度には「学校版環境ISO認定制度」を創設し、市内の全42小中学校が節水や節電、紙のリサイクルなど環境によい学校作りを実践している。

大会に参加した環境課企画推進係の戸田智子専門員(50)は「日田市のアピールになっただけでなく、多地域の事例が興味深かった。今後環境都市作りを進める上で参考になる」と話していた。

=2008/02/17付 西日本新聞朝刊=